こんにちは、ずかんです
体感として、面会交流を喜んで受け入れている人は超少数派でしょう。いないと言い切ってもいいくらいじゃないかと思います。
離婚後初めての面会交流で父親が4歳の長女を殺害し自殺か、というニュースが流れてきました。
また、「面会交流させたくない」「できれば元夫に死んでほしい」という言葉はシングル母の頻出ワードです。
三児を育てるシングルファザーとして思うことを書き残しておきます。
『父親が4歳長女殺害し自殺か 離婚後初めて面会の日』
このようなニュースです。そのまま転載させていただきます。(検索に残るのがいたたまれないので名前は伏せ字にしておきます)
父親が4歳長女殺害し自殺か 離婚後初めて面会の日
NHK NEWS WEB 2017年4月24日(※元記事削除済み)
23日の夜、兵庫県伊丹市のマンションの部屋で、40歳の父親と4歳の長女が死亡しているのが見つかり、警察は現場の状況などから、父親が長女を殺害したあと自殺したと見て調べています。長女は両親が離婚したあと、母親と一緒に暮らしていましたが、父親と月に1回面会することになっていて、23日は初めての面会日だったということです。
23日午後9時半すぎ、兵庫県伊丹市北本町のマンションの部屋で、会社員の◯◯◯◯さん(40)と長女の◯◯◯◯ちゃん(4)が死亡しているのが見つかりました。
警察によりますと、◯◯ちゃんの首のあたりにネクタイがかけられていて、父親は別のネクタイで首をつった状態だったということです。
◯◯ちゃんは去年11月ごろに両親が離婚してから母親と一緒に暮らしていましたが、月に1回父親と面会することになっていて、23日は初めての面会日だったということです。
母親から「元夫と連絡がとれない」という通報を受けて、現場に駆けつけた警察官が2人を発見したということで、警察は現場の状況などから父親が◯◯ちゃんと面会したあと、首を絞めて殺害し、部屋で自殺したと見て詳しいいきさつを調べています。
「もし取り決めの段階で面会交流を完全に拒否していたら……」
そんなタラレバですませることはできない痛ましい事件です。
面会交流とはなにか?どう定められるか?
離婚などそういったことに縁がない人は「面会交流って何?」ですよね。裁判所のウェブページからざっくり説明します。
面会交流とは?
離婚後に子どもの面倒を見ていない方の親が子どもと会ったりすること
内容や方法はどう決める?
まずは父母が話し合って決める。まとまらない場合や話合いができない場合には家庭裁判所に介入してもらい決める
いつ決める?
離婚前であっても別居中であっても
何を目的にしている?
子どもの健全な成長を助けること。子どもに精神的な負担をかけることのないように十分配慮すること。子どもの意向を尊重すること
話合いがまとまらなかったら?
調停が不成立になった場合には自動的に審判手続が開始。裁判官が事情を考慮して決める
参考 裁判所ウェブサイト
僕が疑問に思うのは、「何を目的にしている?」のところです。
子どもを、子どもを、子どもを、と書かれていますが、母親の心の安定については書かれていない。
子どもの健全な成長には、子どもに精神的な負担をかけることのないようにするには、母親の心の平穏が必要だと思います。
もし父親の存在が母の心の平穏を著しく脅かすのなら、母親が面会交流を断固拒否する気持ちを法として認めるべきだと思う。妥協点を探るべきではないです。
元夫に死んでほしいと本気で考える母
親権を持って子どもと同居している母の「面会させたくない。できれば元夫には死んで欲しい」と言う言葉。何人かから聞いたことがあります。
あれは冗談で言ってるのではありません。顔は笑っていても、目は本気ですから。
同居母が別居父の殺害に及んでしまうパターンもあり得るでしょう。それほど苦しんで離婚してるのであれば。表立ってニュースになっていないだけで。
そもそも面会交流が弁護士を挟んだ公的文書によって定められるのは、親権者側が望んでないからじゃないですか。そこを無理やり調停するから関係がさらに拗れる。
今回の事件も、母は夫に子どもを会わせたくなかったのではないでしょうか。面会交流の取り決めで相当もめたのではないでしょうか。そう勝手に想像しています。
子どもは感情の加速装置になります。離婚母が「この子を守るためなら」と元夫に殺意を抱く気持ち、僕は重々理解できます。
家族幻想
「両親がそろっていなければいけない」なんて嘘です。あれはただの「家族幻想」。親はなくとも子は育ちます(とくに父親はいなくても)。
だから、
法を司るものがここで「父と母と一緒にいることが子どもの幸せでしょう?」なんて言ってはいけない。「この辺りが妥協点じゃないですか?」なんて言ってはいけない。
幸せを他人が決めつけてはいけない。
「家族幻想」を押し付けるより、現実的に平穏な日々を守ることに法は尽くすべき。もしそれが幻想でないのなら、時間をかければ自ずと戻ってくるのだから。
なお、今回の事件については離婚理由がわからないので一方的に男性側が悪だとはまだ言えません。もしかしたら男性側にとってあまりにも酷く辛い理由があり精神失調を起こしていたかもしれないですよね。
「でも殺人はいけないでしょ?」だって? 僕は感情的にはそう思えないです。(倫理的にはもちろんNGですよ)
世間一般に善とされている常識の罠
シングルファザーをしていると、離婚しているしていないに関わらず夫との人間関係で悩んでいる女性の話を聞くことがままあります。だいたいは「こういうときの男の気持ちがわからん!」というものです。
そのなかでも、離婚母による
- 「面会交流させたくない」
- 「できれば元夫に死んでほしい」
は、厳しい言葉ではありますが頻出ワードです。面会交流という悪しき習慣はそこまで離婚母を苦しめています。殺意が芽生えるほどなんです。
さらに輪をかけて自責の念を追い立てるのが、裁判所の言う
- 「父と母と一緒にいることが子どもの幸せでしょう?」
- 「この辺りが妥協点じゃないですか?」
という、「世間一般に善とされている常識」です。ふざけんな、ですよね。そうやって「普通は…」を押し付けられることで、お母さんはお母さんであることの自信を失っていく。
- 「私は子どものことを大切にできていないんじゃないか…」
- 「私は母親失格なんじゃないか…」
と。
まとめ 母親の心の安定こそ
面会交流という取り決めがここまで母親を苦しめているんだな、ということを知ってほしい。
今回の事件のように父親側が殺人に及ぶこともあれば、母親が父親を殺すということもありうるでしょう。
関係を一切断つべきところで、「善きことかな」を外から押し付けると、こんな悲しいできごとが起こりうる。
何度か言っている気がしますが、親子関係すら切ってもいいと僕は思っています。
そして、世のシングルお母さんのみんなには、「面会交流を認めないことは子どものためにならない」「面会交流を認めないことは母親失格だ」なんて、絶対に思わないでほしい。
子どものためにこそ、あなたの心の安定が必要なんです。
いちばん大切なのは、あなたの心の安定です。
最優先事項はそこなんです。
面会交流が、元夫の存在が、あなたの平穏を著しく脅かすものであるならば、断固として面会交流を拒否すべきです。
また、司法も懐古的ヒューマニズムなど捨てて個の心の安定を認めるようになってほしいと思います。
参考書籍
参考サイト
- NHK NEWS WEB(※元記事削除済み)
- 裁判所ウェブサイト


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