「およげ!たいやきくん」が現代の社畜サラリーマンソングで震えた

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oyogetaiyaki

こんにちは、鈴木ずかんです。
月曜日の満員電車おつかれさまです

日本で一番売れているシングル盤を知っていますか? 「世界にひとつだけの花」? 「上を向いて歩こう」?

惜しい。

「およげ!たいやきくん」です。

総売上4,500,000枚以上

初出はなんと、「ひらけ!ポンキッキ」です。メロディは哀愁漂いつつもポップテイストに溢れていて、歌詞も新しい世界に飛び出したいサラリーマンの気持ちを捉え、社会現象ともいえる大ヒットとなりました。

「ま~い~にっち~♪ま~い~にっち~♪ぼっくらはてっぱんのぉ~♪」と歌う子門真人さんの声は、きっと死ぬまで忘れることはないですよね。「今でも歌えるよ!」という人も多いでしょう。

でもまさか……、

こんなにつらい気持ちになるとは思いもしませんでした。

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レクタングル(大)

まさに現代風刺 およげ!たいやきくん

なぜいきなり「およげ!たいやきくん」の話をするかというと、きっかけは渦中のSMAPです。先日報じられたニュースで、「世界に一つだけの花」がシングル歴代ランキングの三位になったと。

で、それを150万枚以上も上回る「およげ!たいやきくん」はいったいどんな歌だったのかと。改めて歌詞をじっくり読んでみたところ、なんとも世知辛い気持ちになりました。

過労死ブラック企業が話題の昨今、この歌詞を読むとつらい気持ちになるのは僕だけではないはずです。なんとも現代のサラリーマンの気持ちを端的に表した歌詞であります。

ではどうぞ。

オリジナル およげ!たいやきくん

まずは手始めにオリジナル版の歌詞を引用しようと思ったのですが、著作権侵害に当たる可能性があるらしい。

このSNS拡散時代にそんなこと言ってていいのか? とも思うのですが、しかたないのでリンクを貼っておきます。ぜひ読んでみてください。

40年前のまま改変一切なしですが、これでもシンドイ人はいるでしょう。

およげ!たいやきくん

高田ひろお作詞・佐瀬寿一作曲/JASRAC 014-2586-2

子門真人さん『およげ!たいやきくん』の歌詞


オヨゲタイヤキクン
words by タカダヒロオ
music by サセジュイチ
Performed by シモンマサト

当時はもしかしたら、サラリーマンが新しい世界に飛び出すポジティブな面が共感を得たという側面もあったかもしれません。

しかし40年が経った今あらためて見直すと、なんとも端的に現代の劣悪な就労環境を描いていて、そこから抜け出せない大人の苦悩を見るようではありませんか。

なお、この40年で新しく生まれた言葉を付け加えると、さらに具体的になります。ここからは現代語版を見てみましょう。

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現代版 およげ!たいやきくん

ポンキッキ初出の1975年からなんと40年以上が経っています。その間、さまざまな新しい言葉がつくられました。それらを加えて歌詞を改変した「現代版 およげ!たいやきくん」です。ご査収ください。

現代版 およげ!たいやきくん

manindensha

まいにち まいにち ぼくはまんいんでんしゃ

なかで おしつぶされて いやになっちゃうよ

あるあさ ぼくは じょうしのおっさん

けんかして ブラックきぎょうを とびだしたのさ

はじめて のんだ ひるからのビール

とっても きもちが いいもんだ

おなかの ぜいにくが メタボだけど

せかいは ひろいぜ こころがはずむ

ももいろ キャッチが てをこまねいて

ぼくの さいふを さぐっていたよ

まいにち まいにち たのしいことばかり

ナンパするのが ぼくのしごとさ

ときどき ボッタクリに いじめられるけど

そんなときゃ そうさ にげるのさ

いちにち こえをかければ はらぺこさ

めだまも くるくる まわっちゃう

たまには ぎゅうどんでも くわなけりゃ

コンビニべんとう ばかりじゃ たおれてしまう

ざっとうの なかから こえをかけられた

それは ぶんなぐった じょうしだった

どんなに どんなに もがいても

ライザップできたえたじょうしのうでが

くびねっこから はがせないよ

オフィスで とくいがおの じょうしが

ぼくを つるしあげ わらってた

やっぱり ぼくは しゃちくサラリーマン

すこし やんでる しゃちくサラリーマン

じょうしが こえを はりあげて

ぼくが こわれるまで はたらかせるのさ

しんどすぎる。せちがらい。つらい。しあわせってなんでしょう。

ドナドナド~ナ~ド~ナ~

はっ! 空耳か?

悲しいことに筆がどんどん進むので、より詳細に描いた小説版も書いてみようと思います!

小説 およげ!たいやきくん

主人公の「たいやきくん」の独白という形式で書いてみます。

たいやきの独白

why-work

ぼくは「たいやき」といいます。

錦糸町駅から徒歩圏内、18平方メートルの単身者向けマンションに住んでいます。ウサギ小屋なんて揶揄されることもありますが、眠りに帰るだけの住居に広さは求めません。どうせ家に着くと25:00です。

それよりも目下の問題は通勤電車。総武線の錦糸町~両国間は混雑率200パーセント以上。あらぬ疑いをかけられないように両手をホールドアップして電車に乗る始末です。まぁ、僕は「たいやき」なので両手はないのですが。それよりもお腹を押されてあんこが飛び出しそうです。

混雑率が200パーセントを超えると、具合が悪くなっても倒れることはできません。といいますか、動くことすらできないのです。小柄な僕は尻尾が浮いてしまうことだってあります。踏まれた尻尾からあんこが少し飛び出すこともあります。そんなときは周りの目が冷たいです。

勤務地は新宿西都心にあります。新宿センタービルを見上げる位置にある3階建ての雑居ビルです。新宿駅で降車すると死んだ目のサラリーマンの行軍を見ることができます。もちろん僕もその一員です。「たいやき」なので死んだ魚の眼ですけどね。ピチピチ跳ねながら行軍に参加します。

ところあなたは「ビル倒し」という言葉を知っていますか? ビルの最上階から一階まで、業種業態問わずすべての企業に「営業のごあいさつ」にいくという、これまた鬼の行軍です。僕ももちろんやりました。ズラリと並ぶオフィスのドアを見ると、たい焼き器に並べられて焼かれた苦しみを思い出します。

昨今、ブラック企業という言葉があたりまえのように聞かれるようになりました。僕の務める企業は、オフィス向けにたい焼き器を販売しています。適材適所かと思ったのですが、自虐が過ぎました。営業先で「お前も焼いてやろうか?」と脅されたことは数知れません。

新入社員には今年も「ビル倒し」が強制させられているようです。上司は僕を人間だと思っていないような所業をしてきます(←まぁ「たいやき」ですけど)。飲み会では脱ぐことを強制されますし(薄皮一枚なのにやめてほしい)、ノルマを達成できなければお腹をギュッと押されますし(あんこが飛び出すのでやめてほしい)、300時間の残業だってあたりまえです。

この「たいやき」、3年間我慢してきましたが、もう限界でした。上司の机に辞表を叩きつけ、ついでに目にあんこを投げつけて視界を奪い、ブラック企業を飛び出しました。

そこには、今まで体験したことのない自由な世界が広がっていました……。

(続く)

嘘です。続きません。

あまりにも長文になりそうですのでここで締めます。なんてったって、ここまでのストーリーで歌詞のはじめの4行しか消費していない! ぜんぶで28行もあるのに!

ブラック企業を書くことに心がしんどすぎてこれ以上気力がわかないので、その後の「たいやき」の物語、ざっくりとだけ見ていきましょう。

ブラック企業を飛び出したたいやきは、開放感に身を任せ昼からビールを飲んだり歌舞伎町のももいろピンクの客引きに声を掛けられたり(←今は禁止されてるか)して自由を謳歌する。

不摂生でおなかに贅肉もついたけれど(薄皮が厚くなった)、社会規範を気にしない生活は楽しいことばかり。ナンパにも挑戦して、ときには危ないひとのラ・マンに声を掛けてしまって追いかけられたりもするけれど、そんなときには逃げるだけ。「ビル倒し」で鍛えた足腰があれば楽勝で逃げ切れる。

毎日遊び回ってナンパしてればお腹だって空いてくる。たまには牛丼でも食べたい。毎日コンビニ弁当だけじゃ体も壊してしまう(落ちぶれたもんだ……)。でも、豪遊しすぎて貯金も尽きてきたな……楽しけりゃなんでもいいか。どうにかなるさ。

今日もナンパにいそしんでいたら、雑踏の中から声を掛けられた。それはかつてあんこを投げつけてやった上司だった。超体育会系でライザップ通いの上司はたいやきの首根っこ(首ないですけど)を力任せにつかみ、かのブラック企業のオフィスに連行した。

たいやきは天井から釣られ、みんなの前で吊るし上げられた。「お前のせいで億の損害が発生した! 死ぬまで不眠不休、もちろん無給で働いて責任を取れ!」と、ブラック企業らしいことをまくし立てられる。

「やっぱり僕は社畜サラリーマンから逃れることはできないんだ」と、たいやきは悟った。

上司はモノでも見るような目で(←たいやきですけど)たいやきを見る。しわしわになるまであんこを搾り取る。冷たくなってもこき使う。最後には食べられることもなく、ただ捨てられる運命なのかもしれない。

おしまい。

うぅ、つらい。救えない。書かなきゃよかった。

ドナドナド~ナ~ド~ナ~

幻聴だ、これは幻聴なんだ……

人生に裁量権を取り戻せ

なんとも落ち込んだ気持ちになってしまいました。結局のところ何が苦しいのかって、

人生の裁量権がない

という状態です。

裁量権を取り戻すということは、自分の時間を取り戻すということで、時間の生産性を高めることですよね。ちょうどタイムリーにこの2冊の本を読みました。

尻切れトンボですが、悲しい「たいやき」にならないために、人生の裁量権を取り戻していきましょう!

PS.

僕は東京で5年ほど西新宿に勤めていました。満員電車でリフレインする曲は文中なんどもあらわれた「ドナドナ」で、毎日毎日「これは電車通勤というか、箱詰め輸送だな……」と苦笑しておりました。が、いつの間にか思考停止しただたピストン輸送される子牛の自分になっておりました。おそろしいおそろしい。

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鈴木ずかん
三児をワンオペで育てる現在無職のシングルファザーです。公的補助金で細々と暮らしていましたが、子どもの教育にもっとお金をぶち込んでみたい欲目が出てきた&貯金食い潰したwwwため、退路なしのアフィリエイトサイト実践中。このブログでは育児やお金やトレンドについて雑多に書いていきます。 twitter feedly にてフォローしていただけると嬉しいです。