【期限間近・図解】ZOZOTOWNのツケ払い期限をブッちぎったらどうなるか?(少額訴訟)

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2017年6月19日 追記・更新しました

本文の最後に、クレジットカードに関して思うこと別記事へのリンクを追加しました。

この記事では、ZOZOTOWNのツケ払いの支払期限を無視したらどうなるかの予想について、フローチャートを用いて書いていきます。

こんにちは、ずかんです

ZOZOTOWNのツケ払い、もし支払期限の2ヶ月を無視したらどうなるんでしょうね?

  • 請求のメールが大量に送られてくる?
  • 催促の電話が鳴り止まない?
  • 取り立て屋が家まで押しかけてくる?
  • 利子が雪だるま式に加算されていく?
  • 裁判になり財産差し押さえ?

ZOZO~(背筋の凍る音)

この記事ではその辺りを素人なりに予想して書いてみようと思います。

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大前提 きちんと期限内に支払いましょう

2017年3月7日に大々的にテレビCMやネット広告を封切りし、それから1ヶ月が過ぎました。

ツケ払いの期限は購入日から2ヶ月です。CMを観てすぐに購入した人はハガキの請求書が届き、もう支払いを済ませていることと思います。まだの方はもう少しで期限日ですので、はやめに済ませてしまいましょうねマジで。

ここからの文章は、ツケ払いを選択し手元に請求書が届いているにも関わらず、支払いを放置している「あなた」が対象です。

残念ながら、お金のリテラシーが低いと言わざるを得ません。

「計画的にツケ払いを選択した」というよりも、「今支払うのは厳しいのでとりあえず先送りにした」というのが正直なところでは? 期限日の危機感も、「少しくらい遅れてもなんとかなるでしょ」程度の切迫感ではないでしょうか。

そんなオプティミストのあなたにこそ続きを読んでほしい。

そして恐怖に震えたら、即コンビニや銀行に駆け込み支払いを済ませることをオススメします。

では、どのような手順であなたがブラックリストに載り、訴訟を起こされ、財産が差し押さえられるのか、怖いですが一緒に見ていきましょう。

※ ググっても体を張った体験レポートは出てきませんでしたので、あくまで予想です。少額訴訟の原則の部分など穴はありますが、行き着く先は大方間違ってはいないかと。

もし支払期限を無視するとどうなるか?フロー

支払期限を無視するとどうなるか? 全体の流れを図解するとこのようになります(最後の「まとめ」で再度掲載しますので、見ずに読み進めてもOK)

では一つずつ解説します。

正規の支払期限2ヶ月をブッちぎったら、まずはお約束の「催促メール」がきます。

督促メール(1回目)がくる

期限の2ヶ月が過ぎてもまだ支払っていない場合、まずは債権者のGMOペイメントサービス(以下、GMO-PS)から債務者のあなたに支払い催促のメールがくるでしょう。

「ツケ払いの期限2ヶ月が経ちましたが、お支払いが確認できておりません。至急のお支払をお願いいたします」

といった内容です。

2ヶ月の期限ギリギリで支払ったために決済が完了していない、という場合もありますので、

「ご入金と入れ違いになった場合はご容赦ください」

と少し気遣った表記がされているかもしれません。

あなたがもし本当に忘れてしまっていただけであれば、ここですぐにコンビニや銀行に足を運び支払いの手続きを済ませましょう。GMO-PS側も「忘れていたのかな?」程度の仏の顔で許してくれます。

で、この1回目の催促メールを無視して支払わずにいると、あなたは知らぬ間にイエローカードを受け取っていることになります。ピピッ

さらに1週間ほど経過すると、2回目の催促メールが送られてきます。

督促メール(2回目)がくる

1回目の催促メールを見てもまだ支払いを済ませていないのであれば、それはもうウッカリではないでしょう。債務者のあなたは「払う気がない」、あるいは「どうしても払えない」という大変厳しい状況ですよね。

債権者のGMO-PS側としても、1回目の催促メール発信後に1週間たっても入金がない場合、「これはブラックリスト候補だな……」と算段をつけています。

しかし、「もしかしたら」の可能性も考えてくれます。あなたが「長期旅行中でメールが確認できない」「メールを確認する機器が壊れてしまっている」といった状況です。

まだ仏の顔は残っています。2回目の催促メールには、新しく1~2週間ほど先の支払いの期限が表記されているでしょう。

「◯月◯日にお支払をお願いするメールを差し上げましたが、□月□日現在まだ入金が確認できておりません。つきましては、△月△日までにかならずお支払いいただきますようお願いいたします」

といった内容です。

そして2回目の催促メール到達の数日後、知らない番号から着信があります。反射的に電話をとると、それはGMO-PSから委託された債権回収会社です。

電話連絡(つながらない場合は手紙)がくる

メールというのはあくまでテキスト上のやりとりです。あなたはZOZOTOWNのサイトでポチッとしただけで、債務者としての現実感がないかもしれません。

知らない電話番号からの着信をとり、それが債権回収会社からの催促の電話だったとき、あなたはいよいよ現実に引き戻されます。本当に「ヤバいかも」と感じます。

電話を取らなかったとしても同じこと。GMO-PSはZOZOTOWNから債権と一緒に個人情報も受け取っていて、あなたが登録・購入時に入力した住所などの個人情報を握っています。

着信の数日後、ポストには再設定された支払期限が記入された請求書が投函されているはずです。

いよいよ逃げ場はなくなってきましたね。すでにあなたはイエローカードを受け取っていて、目の前にはレッドカードを掲げた債権回収会社が立っています。

さて、この2回目の催促メールと電話(手紙)のコンボもブッちぎったらどうなるのでしょうか?

督促メール(3回目)がくる

もう見慣れた催促メール。

3回目の催促メールは、実際にしてくれるかどうかはわかりません。もしかしたら、支払い期限を再設定した2回目を無視した時点で法的な手段で債権の回収を行ってくるかも。

さすがにここまでくれば仏のGMO-PSも「払う意思なし」と断定しつつあります。次のような法的措置を匂わせる厳しい文面が添えてあるはずです。

「もしご連絡なくお支払もない場合には然るべき手段を取らざるをえません」

『仏の顔も三度まで』

と言いますが、

『催促メールも三度まで』

です。

これでも支払いを済ませない場合、あなたはレッドカードを突きつけられ、GMO-PSはためらうことなく法的な手段を実行してきます。ピピピピーーーー!!!!

ここからは人情はありません。あるのは、淡々と法的手段に則って行う債権回収の業務です(GMO-PGがどこまでやるか定かではないので、ここからは「債権者」とのみ書きます)

また、この段階までくれば支払いの遅延は2~3ヶ月ほどになっているかもしれません。あなたの与信は失われ、ブラックリストに登録されてしまっているかも。将来住宅ローンを組むときやキャッシングの際に審査がおりない可能性もあります。

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淡々と執り行われる債権回収業務

さぁ、あなたはレッドカードを受け取ってしまいました。もう情けをかけてもらうことはありません。淡々と、法的手段に則って債権回収の業務が執り行われます。

内容証明が送られてくる

郵便局には「内容証明」というサービスがあります。いつ、誰が、どこに、どんな内容の郵便物を送ったかを日本郵便が証明する有料サービスです。

内容証明を郵送することによって「わたし(債権者)はあなた(債務者)に確かに支払いの催促をしましたよ」ということを第三者に証明してもらうわけですね。

法的な強制力はありませんが、代金を回収するために起こす少額訴訟の際に求められることが多いので、形式上郵送してきます。また、この内容証明は警察へ被害届を出す場合にも前提となることが多いようです。

簡易裁判所から督促がくる

今までの催促は、あくまで債権者から債務者(あなた)への、二者間の催促でした。

この段階では、債権者が簡易裁判所に支払い催促の申立てをすることで、第三者を介した法的強制力が発動します。催促(さいそく)ではなく、より毅然と支払いをもとめる督促(とくそく)という最終ステージです。

法的な強制力があります。これを無視すると(無視はしていないけれど払えないという場合でも)、少額訴訟や警察庁への被害届など、公的な記録に残る措置が待っています。

少額訴訟をおこされる

訴訟が起こされます。裁判沙汰です。

金額が小さく圧倒的に債権者有利なので、『少額訴訟』という手段がつかわれるかもしれません。

少額訴訟は60万円以下の支払いを求めるときに利用できる手続きです。弁護士を立てる必要もなく簡単に訴訟をおこなうことができて、原則1日で審理が終了します。ツケ払いの限度額は54,000円ですので、少額訴訟で対応できる金額ですね。

ここに少し穴があるのですが、少額訴訟の原則として、

  • 同じ裁判所で同じ原告が利用できる少額訴訟の回数は年に10回まで
  • 被告の住所地を管轄する簡易裁判所で行われる

というものがあります。

もしこの原則が適用されるのであれば債権者側(原告)としては旨みが小さく負担が大きいのですが、後者に関しては

  • 債権の弁済は債権者の住所において行うことになっている(民法484条)
  • 金銭債権の場合には原告の住所地も管轄とすることができる(民事訴訟法5条1項)

ので、東京の簡易裁判所を管轄として申し立てが受理される可能性も大いにあります(ケースバイケース)。

そうなるとあなたがもし北海道や九州に住んでいたら、最大54,000円を争う少額訴訟のために高い交通費を払って東京に足を運ばなければいけなくなるわけです(しかも負け戦)。

「遠くて行けない」という理由で管轄裁判所の移送手続きも申し立てることができますが、それが受理されるかはわかりません。原則として訴える側(原告)が先手を打つことができます。

なお、あなたが足を運ばなかった場合はどうなるか?

その時点で敗訴確定です。南無。

(※ 同じ裁判所で同じ原告が利用できる少額訴訟の回数は年に10回までという原則がありますので、少額訴訟とは限りません。債権者側も負担は増えますが、通常訴訟となる可能性もあります)

被害届を警察に提出される

所轄地域の警察庁へ被害届が提出されるかもしれません。警察沙汰です。

捜査されるとまではいかないと思いますが、国家権力を後ろ盾にした強い意思にあなたは子鹿のようにプルプルと怯えることになるでしょう。

まとめ 損失は今すぐ払おう

「ツケ払い」を選択したけれど支払いを無視したあなたが、どんな手順でブラックリストに載り、訴訟を起こされ、財産が差し押さえられるのか。その予想と解説は以上です。

冒頭に掲載したフローをもう一度載せておきます。

もう逃げ場はありません。とにもかくにも何らかの手段で支払いを済ませることになります。

親に頼む? 恋人に頼む? 友人に頼む?

消費者金融に又借りする? それは審査がとおりません(もし通ったらそこは悪徳業者です。さらなる多重債務と利子地獄が待っています)

「お金がないけど、この服を買いたい…… ツケ払いがあるじゃん!」

そんな軽い気持ちで選択したツケ払いの顛末が、この記事に書いたようになってしまうかも。

ツケ払いを選択するということは、債務者になるということです。支払いを待ってもらうメリットを得ると同時に、法的に罰せられるリスクを負います。

サービス利用者様へ

ツケ払いとは法的リスクのある債務を抱えることです。(ツケ払いの場合、リスクというよりハザードと言ったほうがいいかもしれません)

「ご利用は計画的に」

はもちろんですが、利用前にもう一度冷静になり、

「利益は先送りせよ、損失は今すぐ払え」

と肝に命じることが大切ではないかと思います。事業へ投資するための借入ならまだしも、数秒で消え去るような衝動的欲望ですからね。

今すぐ払えないならば、やめとこう?

最後に、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの代表取締役、前澤友作さんの印象的なツイートを載せておきます。

正直なところ、お金を稼ぐモチベーションとして「まず出すところから」というのは賛同できる部分もあります。でも、手放しで「そうだそうだ」とは言えません。

なぜならば、「お金なんて後から稼げばいいし、どうにかなるよ」と言う前澤さん自身の稼ぐ手段が「ツケ払い」導入による利用者数の増加であることはいかがなものか、と思うからです。(しかも債権自体をGMO-PGに譲渡しているのでスタートトゥデイとしてはノーリスク!)

そもそも「ツケ払い」を選んだ人は、端から期限ギリギリまで支払いを引っ張るつもりです。 だからツケ払いにしたんですよね? 「後から稼ぐ」にしても、残期間は非常に短いです。気づけばブラックリスト入りで少額訴訟の被告でした、なんてこともあり得ますよ。

まぁ、ブラックリスト入りしても訴訟おこされても人生なんとかなるとは思いますが、あんまりそうはなりたくないんじゃない? どう?

闇に落ちないように、今すぐ請求はがきを持って銀行かコンビニに行き、支払いを済ませてくださいね。

スタートトゥデイ 御中

御社は利用者に衣服だけではなく(間接的にではありますが)「期限の利益」「債務」を提供しています。

消費者金融にならい、

「ご利用は計画的に」

とサイト上に明記したほうが後々問題になりにくいのではないでしょうか?

ちょうど大規模にシステム再構築をするところのようですので、ぜひリスク回避案としてご検討ください。

ZOZOTOWNのツケ払いはGMO後払いという情弱狙いのサービスなのでやめとけという記事も当ブログで書いています。お金の泥沼にハマる人が一人でも減るように、合わせて読んで&拡散していただけると嬉しいです。

【図解】ZOZOTOWNのツケ払いはこれ読んでからやれ(というかGMO後払いという情弱狙いのサービスなのでやめとけ)
2017年6月19日 追記・更新しました 本文の最後に、クレジットカードに関して思うことと別記事へのリンクを追加しました。 ……

! 2017年6月19日 追記 !

「なんとなくクレジットカードが怖い」

「クレジットカードのつくりかたがわからない」

そんな人がZOZOTOWNのツケ払いを利用するパターン、実は多いのではないでしょうか。

並んでいる決済方法のなかから「ツケ払い」を選択するだけですからね。ポチるだけでお手軽に債務者になってしまう。

「ZOZOTOWNさん、それってどうなの!?怒」と。

一方で、「クレカはなんとなく怖い」という気持ち、すごく分かるんですよね。

私は社会人二年目で初めてクレジットカードを申し込みました(遅いですよね)。

「ホントにこんなカードで払えるの?」という不安と一緒にレジに行ったことを覚えていますが、使ってみるとそんなに怖いものではありませんでした。

むしろ、お金の運用を考えるきっかけにもなるなぁ、と。

というわけで、

まだ一枚もクレジットカードを持っていない

クレジットカードを持つのがなんとなく怖い

というあなたに向けてクレジットカードが怖くなくなる記事を書いてみました。

ぜひ読んでみてください。

↓ ↓ ↓

初めてクレジットカード(楽天カード)を申し込んで使ったときの不安と感動について
こんにちは、ずかんです 先日書いたZOZOTOWNのツケ払いの記事についてこんなコメントがありました。 「ツケ払いの怖さ……

参考書籍

実録・はじめての少額訴訟丨高井ジロル

コンサルタントの永江一石さんがキュレーション問題で紹介されていた電子書籍。

「ツケ払い」とは被告原告関係が逆ですが、少額訴訟のリアルな体験レポートが書いてあります。なんと100円。

ツケ払い手数料324円を払う前に100円払ってこの本を読んだほうがずっと身になりますよ。

参考サイト

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