【仕事をしたつもり】海老原嗣生

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仕事をしたつもり

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【仕事をしたつもり】を突き崩す質問

Q.  あなたの仕事の最終的な「目的」は何ですか?
Q.  目の前の「常識」は、本当に正しいですか?
Q.  このまま何も行動しなければ、10年後どうなっていますか?

趣旨……自分のアタマで考えよ!

『仕事をしたつもり』を突き崩し『仕事をした』と言えるために必要なのは2つ。『考えること』『保身をやめること』

1つめの『考えること』とは、まずは「本当にそうなのか?」と『疑うこと』。次に、自分のアタマと手を使って『調べること』

2つめの『保身をやめること』とは、安全策・奇策に逃げないこと。そして、チャレンジ精神を持つこと。

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おしゃれなお店の地図は「たどりつけない」

おしゃれな美容室やブランドショップのホームページに載っている地図。大げさではなく、原宿や表参道、代官山あたりの初めて行くお店で、地図を片手に「一発で」たどりつけたお店はありません。

大路を「St.」、小路を「Ave.」などと書くのは、ひょっとすると英語力のない客を排除するための意地悪か、とさえ感じてしまいます。

p64

クスリとしちゃうけど、この気持ち、とてもよくわかる(笑)

見栄えのデザインを整えることだけに目を向けすぎて、地図本来の「目的」である「お店にたどりつくこと」が抜けちゃったという恥ずかしいケース。もしかしたら、地図ではなく、おしゃれ感を醸し出す図形をのせるのが目的という可能性もなくもないですが(笑)。グラフィックデザイナーの仕事をかじっていたものとして、陥りやすい罠だというのもすごーくわかります ^^;

大手デベロッパーの新築マンション販売資料としての図面をディレクションしていたときがありました。かなり細かく設備や寸法までプロットしていく必要があり、なおかつ、お客さんに見やすいように建築図面からグラフィックへと綺麗にデフォルメすることを求められる仕事でした。

この仕事の目的は、『契約図面としての正確さ』と『絵としてのわかりやすさ美しさ』の両方をバランスさせること。そして、同時進行する各物件の進行を管理し、実際に絵をつくっていくトレーサーの品質を管理し、印刷会社と冊子の形式と納期を調整しクライアントに納品し、集金する。これで、仕事の完了、目的達成です。

目的がブレなければ、仕事と成果は直結するんですよね。反対に、目的を見失って目の前の作業にハマってしまうと、時間ばかり経過して、成果もズレたものになる。著者の言う「仕事をしたつもり」状態になってしまいます。というわけで、

Q. あなたの仕事の最終的な「目的」は何ですか?

まず最終的な「目的」を設定して、それにつながる中間的な「成果」を考える。その2つがあってはじめて、いい仕事と言える「手段」がうまれてきます。「目的→成果→手段」の順番で考えていきましょう。

マクドナルドのストロー

マクドナルドで飲み物を頼むとき、「ストローを差してください」と言うと、店員はストローの包み紙の下半分(正確には下4分の3)をちぎり、残った上の部分の包み紙を持ってストローを差します。

これには、口の当たる部分に店員の手が触れるのを避ける、という意図があります。

では、この風習はどうやって始まったのか?

実は、関西の一店舗の一店員がこのようにしていたのをその店の上司が気づいて上に報告したことがきっかけだそうです。

p150

つい数カ月前、多分某コンビニのカフェオレだったと思いますが、初めてこの体験をしたんですよね。「あ、このやりかた、おもしろい!」と思ったのですが、出どころはマックなのかもしれませんね。おもしろいなぁ。

このように、システム下部の声や行動が拾われて、システム上部の検証を得て、全体に広まっていくという流れは、大方正解であることが多い気がします。反対に、システム上部の人間が現場のことを知らずにトップダウンで広げる施策は、うまくいかないことが多い。(もちろん、システム上部の人間だけが悪いのではなく、声を出さないで仕事をしたつもりのシステム下部の人間もできることはある。例えば声を出すということだけでもできる、よね)

「強き者の行動を弱き者がまねる」のは思考停止状態でも行われますが、その逆の「弱き者の行動を強き者がまねる」には、必ず「なぜそれが正しいのか」という検証プロセスが必要となるからです。

p152

というわけで、

Q. 目の前の「常識」は、本当に正しいですか?

「本物追求」にはインセンティブが何もない?

(前略)「仕事をしたつもり」から抜け出せない最後の理由は、何度も言っているように、そのほうが自分にとってトクだから。(中略)ルートセールスに車を使わず、バイクにすれば、渋滞でボーッとしているだけの「仕事をしたつもり」が消滅し、その結果、業務時間は大幅削減となるはずです。車の購入費用やガソリン代も浮く。良いことだらけでしょう。

ただし、その結果はどうなるか?

ライダースーツで出勤し、午後4時には仕事を終えて帰途に就く彼らは、おそらく「パートタイマー=非正規社員」となっていくはずです。

つまり、効率的に働いて会社に対して貢献したにもかかわらず、彼らの待遇はダウンする、という皮肉な結果を生むのです。

p223

ぼくなら渋滞にハマってる時間で耳から学習しますよ。給料もらって自分の好きな勉強時間ももらえるなんて最高じゃないですか(笑)。でもずっとそれだと、それこそ気づかぬうちに思考停止していそうですね。

いや~、しかし、笑えない(笑)!「仕事をしたつもり」のほうが、トクなんだって!でもね、このフザケた感じ、実際にありますよね。同じ成果を出している二人がいるとして、必死な感じで遅くまで残業している方が、スマートに定時で帰るより査定が高かったりする。残業代とか電気代とか、会社にとって実質的にマイナスなのに。変ですよ。

しかし、ここでこそ、その常識を疑いましょうよ。

……「仕事をしたつもり」のほうがトクってホント?

ぼくはもう、明確に「損をしている」と言っていいと思います。

まず、会社という組織、特に大企業が今後も安定していくとは思えない。そして、「仕事をしたつもり」を打ち崩せない人は、会社に頼った人生を送らざるをえないので、人材としての市場価値がなくなる。会社が潰れたらどうするの?

そして最も「損」だと思うのは、飼い殺しされたツマラナイ人間になってしまうこと。(瀧本哲史さんはコモデティ人材と言っていますね)

今後は会社という集団形態は価値を失い縮小していって、個人あるいは個人のつながりで仕事をしていく時代になってきています。というか、今もそうなってますよね。「仕事をしたつもり」のインセンティブは、1900年台はあったかもしれませんが、現代においてはもうすでに失われてしまったただの見せかけ、ハリボテです。

というわけで、

Q. このまま何も行動しなければ、10年後どうなっていますか?

ただ、会社に属するか属さないかと、「仕事をしたつもり人間」かそうでないかは、まったく違う次元の話。会社に属しながら「きちんと仕事している人間」はもちろんいらっしゃいます。そういう人は、会社に属しながら、きちんと社会を見ています。気持ちの面だけでも会社を脱出して社会に出ることがまずは大切なのではないかと思うわけです。

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