2016年5月24日現在、今月ぼくが読んだ中で 買って損はないコストパフォーマンスの超高いKindle本5冊 を紹介します。一緒に読んで相互理解が深まる、シナジーのある5冊です。しかも今だけ安い。
その5冊はこちら ↓
目次
すべてビジネス領域の本ですが、こんなテーマを設定して選んでます。
・ 生き残るための小さな「独占」がわかる本
・ テクノロジー×明るい未来が垣間見える本
Kindleの価格は変動しますし、突発的に20%還元セールも開催されるので、 「今だけ」 ということでご容赦ください。ちなみにちょうど今(2016年5月24日) ほぼすべてのKindle本が20%還元 ですね。
今回の5冊はマジで買っておいて損はないと思います。 とくに『ゼロ・トゥ・ワン』と『ガトーショコラ』は コンボで読むべき2冊 です。『ゼロ・トゥ・ワン』は5月の月替りセール対象 ですので急いでポチどうぞ。ブックオフより全然安いですので。
ではまずそこからいきましょう。
1冊目 : ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか | ピーター・ティール
紙本1,728円がKindle月替りセールで実質 553円 。
ひとことで言うと「独占せよ!」という本です。
空飛ぶ車が欲しかったのに、手にしたのは140 文字だ。
たとえば、日本が「失われた20年」と言われている間に、世界のイノベーションを引っ張っているのはアメリカ、特に西海岸のシリコンバレーだ。アップルやフェイスブックといった名前がすぐに思い浮かぶけれど、数多のスタートアップが起業しては消えていく世界でもある。
いきなりTwitterをdisってます(笑)
全編を貫くテーマは、
・ 賛成する人がほとんどいない、『大切な真実』を見つけよ
・ スケールする可能性を内包した『小さな市場』から始めよ
・ 2位を突き放す圧倒的なメリットを提示して市場を『独占』せよ
です。
ピーター・ティールは、未来を予測するのではなく、未来をつくる側にいる人。イーロン・マスクに投資しまくるのもわかる。
変な話今のテックビジネスってすべてがシリコンバレーが発祥で、ジョブズさんとかゲイツさんとかある意味かなり限定された内輪の発明に乗っからせてもらってる わけじゃないですか。それも元をたどれば アラン・ケイ であって、 ニコラ・テスラ であるわけで。
テスラ・モーターズという社名なんて、まんまニコラ・テスラへのリスペクトですからね。スペースXだってもう宇宙旅行が実現しそうな勢い。
ピーター・ティールはテクノロジーの系列に長く名を残す人物です。
日本語訳序文を『僕は君たちに武器を配りたい』(←これもいい本!)の瀧本哲史さんが書いていて、本文に入る前に、アガります(笑)
では二冊目、『ガトーショコラ』のお話。
2冊目 : 1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ 4倍値上げしても売れる仕組みの作り方 | 氏家 健治
紙本788円、Kindle本実質 303円 。
ひとことで言うと「スモールビジネスでもブランディングして独占できるよ」という本です。
弱者が強者に勝つ戦略的ブランディング術
扱う商品は「ガトーショコラ」1つだけ。値段もサイズもお店も、たった1つしかない。街の小さなお店でありながら、驚異のビジネスモデルでスイーツをトップブランドに育てた。
もちろん味はダントツで、テレビや雑誌で何度も紹介されるくらいだが、その成功の背景には、弱者が強者を凌駕する計算され尽くした“一点集中マーケティング”がある。
紆余曲折の末にたどり着いた、どの業界にも通じる儲けのカラクリを隠すことなく公開する。
著者より
私はパティシエ(菓子職人)ではありませんでした。もともとはイタリアン・レストランのシェフ(料理人)であり、スイーツだけを作るなどということを嫌っていたくらいです。
しかし、ディナーのコース料理のデザートとしてお出ししたガトーショコラが評判を呼び、2008年からガトーショコラ1本に絞った店に路線を変更しました。
そのガトーショコラも、当初は1本500gと現在の2倍の量。でも値段は半額以下の1300円で販売していました。
その後、容量を現在と同じ250gにして、値段は1500円、2000円、そして最終的には3000円と上げてきました。
当初より容量は半分、値段は2倍以上と、実質的には“4倍以上の値上げ”をしたことになりますが、3000円にしてから本格的にブレイクして日本中のお客様から高い評価をいただくようになりました。
1冊めにおすすめした『ゼロ・トゥ・ワン』では、世界を舞台にしたテクノロジーの領域で『独占』について語ります。スケールが超でかい んですよ。
それに対し『ガトーショコラ』では、 『独占』はスモールビジネスでも有効なんだよ ということを、ガトーショコラ屋さんが実例を元に丁寧に語ります。
『独占』といってもどうやって独占するの? って思うじゃないですか。キーワードは『ブランディング』。マジで隠しごとなしです。わかりやすいです。
というわけで、なんども言いますが、『ゼロ・トゥ・ワン』と『ガトーショコラ』はセットで読みましょう。バランスが良いです。『ガトーショコラ』は、『独占』とブランディングを学ぶ、隠れた超良書です。
では3冊目、未来に先回り!
3冊目 : 未来に先回りする思考法 | 佐藤 航陽
紙本1,728円がKindle本実質 553円 です。
ひとことで言うと「テクノロジーはすべてを包括していく」って本です。(でも、今回の紹介の中で一番一言で伝えにくい! もちろん良い意味で! とっても示唆に富んでます)
「実際に空を飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から一万年かかるだろう」
ニューヨークタイムズにこのような社説が載ったのは、ライト兄弟が人類で初めて空を飛ぶわずか数週間前のことでした。今に生きる私たちも、この話を笑うことはできないでしょう。
iPhoneが発売されたとき「赤外線がないなんて流行らない」「おサイフケータイが使えないなんて不便」と多くの人が言っていたことを、Facebookが日本に進出したとき、「実名性のSNSは日本人の気質には合わないので普及しない」と多くの「知識人」が言っていたことを、私たちは都合よく忘れています。
人間は本来、未来を見誤るものなのです。しかし、そんな中でもごくわずかな人は驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げています。
その違いは人々の「思考法」にあります。
本書では、株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽が自身の体験から培った「どんな状況にあっても未来を見通せる汎用的な思考体系」を、読者のみなさまにお伝えします。
(Amazon内容紹介より)
できればコレも『ゼロ・トゥ・ワン』『ガトーショコラ』と合わせて読んで欲しい、というか読むべきレベル。
メタップス代表の佐藤航陽さんの本。
オンライン決済サービスのSPIKEは知ってましたが、本を読んでこの人の遠くを見る視線の飛距離に驚きました。もうね、何考えてるんだろうね、すごい。ジョブズよりもニコラ・テスラの引用が多いのがさらにおもしろい。
まずは上のAmazon紹介文読んでみてよ。このキレの良さ。『多くの「知識人」が言っていたことを、私たちは都合よく忘れています』。確かに! ホリエモンが2004年に球団買収しようとして叩かれまくってたけど、今じゃフツーにDeNAとか楽天とかオーナーになってるわけじゃないですか。
未来を見据えている人は言葉も似てくるのかな。
『ゼロ・トゥ・ワン』でピーター・ティールは “リーン・スタートアップ” という考えかたにダメ出しをしていますが、佐藤航陽さんも冒頭で “リーン・スタートアップではもう勝てない” と市場を看破してます。
“リーン・スタートアップ”とは、未来を定めないで都度修正していくことですが、ピーター・ティールも佐藤航陽さんも言っているのが、それでは競争に巻き込まれる、つまり『独占』できない、ということ。
田舎に住んでいるけれどテクノロジーの恩恵は充分に利用させていただいているわけです。テクノロジーで拡張されていく人間がつくる未来は明るいとぼくは思っています。
では次4冊目いきましょう。
4冊目 : 金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ : 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編 | 永江 一石
Kindle専用本です。ポイント還元で実質 303円 。
「お金なくてもIT使ってできることはたくさんあるぜ!」って本です。
金も頭も手も使わず、ラクして儲けようとするな! 売れる商品、売れるサービスを創るには、やるべきことがある!
月間100万PVの人気ブログ「 永江一石のITマーケティング日記 」、2013年〜2015年のビジネス関連のエントリを厳選し、電子書籍版だけの後記付きでお届けします。
売れる商品、サービスを創るために、どうやって「顧客視点」を持ったらいいのか。どういうサイトを作ればWebで集客できるのか。Web&ソーシャルはどのように運用すべきか。いけるビジネスモデルとは?テレビがつまらなくなった(裏側の)わけ。東京オリンピック成功や地方活性化のためのヒント。
……などなど、ビジネスに関わる人なら誰もが気になるトピックを、永江一石が独自の切り口で語る一冊!
(Amazon内容紹介より)
ブログのまとめ本。
ぶっちゃけ「だったらブログ読めばいいじゃん。買う必要ないじゃん」と思ってましたが、浅はかでしたスミマセン。ビジネスというテーマで編集されているので、やっぱりブログより読みやすいですし、スッと入ってくるんですよ。内容もいいですが、「編集」って大切 だなって思いました。
網羅的ITマーケティングを平素な言葉で切りまくる痛快本です。
では次、『独占』のための『選択と集中』のヒントとして、ニコニコ動画から川上量生さんです。
5冊目 : コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと | 川上 量生
紙本886円がKindle本実質 303円 です。
ひとことで言うとサムネにもありますが「情報 “ 量 ” とはなにか?」って本です。
ジブリ哲学がいま初めて明かされる。
メディア界の若きリーダー、初の新書! クリエイティブとはなにか? オリジナリティとはなにか? コンテンツの情報量とはなんのことか? 宮崎駿や高畑勲、庵野秀明など、トップクリエイターたちはどのようにコンテンツをつくりあげているのか?
コンテンツの情報量の仕組み、マンネリを避ける方法、「高そうに見せる」手法など、ヒットコンテンツの背景にある発想のありかたを鋭く読み解く。ジブリ見習いプロデューサーにしてメディア界の若きリーダー、初のコンテンツ論!
(Amazon内容紹介より)
川上量生さん。ニコニコ動画のドワンゴの代表で、カドカワの代表で、スタジオジブリにも所属しているというスーパーマルチクリエイター。
ジブリでの経験を通して「情報量」について語っています。個人的には『川上“量”生』という名前のかたが「情報“量”」について語るのが非常に含みがあっておもしろいなと思いました(← 余談)。
TEDにも登壇した心理学者バリー・シュワルツは、「選択のパラドクス」を語ります。「選択肢が増えるほど幸福度は下がる」というものです。これ、めちゃくちゃわかります。
情報量についても同じことが言えるのではないでしょうか。ぼくはデザイン畑にいたこともあるので自然と気をつけていることなのですが、情報を詰め込み過ぎると、つまり情報量が多すぎると、伝わらないんですよ。
ジブリアニメは他アニメと比べると描き込みの線の量が圧倒的ですが、それでも遠景は “敢えて” ぼやかして描いていたりなど、“ 伝えたいことを伝えるために ” 様々な仕掛けを組み込んでいます。
あと、パナマ文書のときにも「2TB以上、前代未聞の規模のリーク!」ってありましたけど、こういう情報はビットで測れるものじゃないですよね。情報の量じゃなくて、質でしょ、と。
そんな感覚的なことを、川上量生さんは『主観的情報量』『客観的情報量』といった言葉を用いて本書にて説明しています。
コンテンツビジネスよりの本ではありますが、この本も補助本として読んでみてください。情報の選択と集中は、『独占』のために必要不可欠な視座ですので。
以上です!
まとめ
できれば5冊セットで買いだめておくことをオススメします。相互理解が進むし、合わせても2,015円なので。
・ 生き残るための小さな「独占」がわかる本
・ テクノロジー×明るい未来が垣間見える本
このあたりのフレーズが気になる人や、Net × Biz × Tech 属性まわりで仕事をしている人は読んでみていいと思います。いやー、Kindle、掘り出し物あるね!
というわけで、2016年5月24日現在、【Kindleおすすめビジネス本5選】今だけ5冊で実質2,015円! Net × Biz × Tech 属性の人に買いだめ推奨しておきます でした!


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