「すみません」の三つの意味。あなたが自己否定に陥らないための処方箋

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sorry-thanks-excuse

こんにちは、鈴木ずかんです。
「すみません」って、ついつい言っちゃいますよね

「すみません、じゃなくて、ありがとうでしょ?」という人がいます。基本的に賛成ですが、僕自身は発する声が「すみません」でもかまわないと思っています。

それよりも、『自分はいったいどういう文脈で「すみません」と言っているのか?』を把握しておいたほうがいいです。

コレ絶対。

なぜならば、内面の気持ちは外に発せられる言葉に相当に影響されるからです。順番が逆なんですね。心境が言葉として発せられるのではなく、発せられた言葉が心境を決定することが多いのです。

「ムカつく」って言ってると、どんどんムカついてくるでしょ? 「泣くな」って言われると、泣きたくなるでしょ?

はじめに言葉ありき、心は思った以上に言葉の影響を受けるものなんです。

というわけで、「すみません」が含む文脈は以下の3つに集約されます。

  1. 謝罪 sorry
  2. 感謝 thanks
  3. 注意喚起 excuse

自分が上記3つのどの「すみません」を使っているかを把握しておくことで、自分の心の安定性や相手へ与える印象、自分と相手との関係性が劇的に改善します。

詳しく説明します。

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会社を辞めて「すみません」が減った

会社勤めを辞めてから数年経ってますが、「すみません」とあまり言わなくなったなぁ、と感じています。その理由を3つほど述べておきますと、

一、本当は自分は「すみません」と思っていなかった → 思ってなくても場を収めるために言っていない?

ニ、実はそのできごとは「すみません」と言うほどではなかった → 謝罪する程のことって、ほんとうにそんなにあるの?

三、適切な言葉は違っていて、それを選べるようになった → 自分の気持ちにまっすぐな言葉を使っている?

といったところでしょうか。

成果よりも人間関係が評価される日本の社会においては、とにもかくにも場に波を立てないことを重視します。

その人間関係の構築法は「いい方向にもっていく」というよりも「悪い方向にもっていかない」が主であるように感じます。よって、

とりあえず「すみません」と言っとけ

となってしまうわけです。気持ちの入っていない『謝罪の sorry』ですね。

例えば御社にご挨拶に伺うというシチュエーション。

御社受付
こちらでお待ち下さい
弊社
すみません
御社
本日はこちらが伺うべきでしたのにすみませんでした
弊社
いえいえ~ こちらこそお招きいただきすみません
御社
で、すみませんがこの書類の文言についてなのですが……
弊社
あ、すみません、直しておきますね
御社
すみませんが修正よろしくおねがいします
弊社
いえ、こちらのミスですので。すみませんでした

これで文脈が読めるのは日本人くらいのものでしょう。

というか、なんでしょうかこの逆マウンティングは。お互い下から下から名刺を差し出しあって床面スレスレで交換するという

アクロバティック名刺交換

の姿が想像できて笑ってしまいます。乾杯のビールジョッキを下から下からぶつけようとしてこれ以上下がれなくなるのも同じ構造ですね。

で、会社を辞めてみごとに『とりあえず言っとけすみません』はなくなりましたが、実は子育てのシーンでもけっこうな率でエンカウントします。

子育てしてたら「すみません」が増えた

機会があれば詳しく書こうと思いますが、子育てにおいて

とりあえず「すみません」と言っとけ

となってしまうシーンにはよく遭遇します。

例えば子どもどうしがケンカしているシーン。ついつい我が子に「ほら、ごめんなさいでしょ!」と言ってしまっていませんか? この強制はまさに「すみません」人間を育成していることになります。絶対やめたほうがいいです。

例えば上のシーンで子どもが謝らなかったとき。とりあえず相手の親に「すみませんでした」と謝っていませんか? 我が子はほんとうに謝らなければいけないようなことをしたでしょうか? これは子どものプライドを引き裂く行為です。

子育てシーンにおいて「とりあえずすみませんと言っとけ」に遭遇する例は、これ以外にも枚挙にいとまがありません。

子どもを信じて、喉から出掛かった「すみません」の言葉を飲み込む強さを持ちましょう。

さて、ビジネスと子育てのシーンで盲目的に使われる「すみません」の例を上げてきました。意味を分解して見ていきます。

「すみません」の3つの意味

冒頭で書いたように、「すみません」は以下の三つの文脈で使われています。

  1. 謝罪 sorry
  2. 感謝 thanks
  3. 注意喚起 excuse

口語にするともっとわかりやすいです。

謝罪 sorry

「ごめんなさい」ですね。

何か非になることをしてしまって、それを相手に詫びるという文脈です。

感謝 thanks

「ありがとう」です。

相手がしてくれたことに対して、嬉しい・助かったという気持ちを伝える場面に用います。

注意喚起 excuse

そのつどつどで意味は変わります。

例えば狭い通路などで後ろを通りたいとき、多くの日本人は「すみません」と発声しますよね。でも、そこに含まれる真意は「後ろを通りますね」です。

なぜ文脈を意識すべきか

sorry , thanks , excuse

3つのどの文脈で「すみません」を用いているのか? なぜそれを意識したほうがいいのかというと、気持ちは言葉に引っ張られるからです。

とくに「すみません」においては、「謝罪 sorry」に引き寄せられることが多いような気がします。

「すみません」と何度も誰に対しても言い続けると、自分の価値がどんどん下がっていく気がするのです。自分の非を認めます、という言葉なので。

また、相手を無駄に持ち上げることにもつながります。「すみません」と相手に言い続けられると、なにか自分が偉くなったような気がしませんか? 相手よりも上の立場なんだと誤解してしまっている人をよく見かけます。

ここからがポイントです。

自分が「すみません」を用いるとき、sorry , thanks , excuse のどの文脈なのかを強烈に意識してみましょう。表出する言葉が「すみません」でも、心の内面の動きは現実に即したものになります。無駄に自分を卑下して落ち込むことがなくなります。

また、相手への伝わり方も正確なものになります。ふたつの「すみません」を想像してみてください。sorry と思いながら言う「すみません」と 、thanks と思いながら言う「すみません」。相手へ与える印象が違うのは直感的に理解していただけるかと思います。

「すみません」は万能の言葉なのですが、やはり可能であれば「すみません」と「ありがとう」は使い分けるべきだとは思います。ぜひやってみてください。

まとめ

以上、『「すみません」の三つの意味。あなたが自己否定しないための処方箋』でした。

補足ですが、サラリーマンを辞めたからといって「すみません」と言っていたであろうシチュエーションが減ったわけではありません。こどもという本能むき出しの存在と過ごす時間が多いため、むしろ増えてると言ってもいいかもしれない。

ただし、「とりあえず言っとけ」というシーンは少なくなりました。より正確に文脈を意識しながら用いるようになった気がします。

「すみません」という言葉が出掛かったときには、ぜひ 謝罪の sorry , 感謝の thanks , 注意喚起の excuse のどの文脈なのかを意識してみてください。可能であれば、「すみません」と「ありがとう」を使い分けることを意識してみてください。相手へ与える印象はもちろん、自分の心の安定性も劇的に改善しますよ。

PS.

世の中には相手に「ありがとう」ではなく「すみません」と言ってほしい人も一定数いるようです。マウンティングしたがる人ですね。その記事はこちら

→ まだマウンティングで消耗してるの?他人を攻撃せずにはいられない人の対処法

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